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【院長】出生前診断で「異常なし」、生まれた子はダウン症 夫婦が病院を訴訟 の記事について思うこと。

今回、産経新聞の記事、出生前診断で「異常なし」、生まれた子はダウン症 30代夫婦が病院に起こした訴訟の行方についての私見を述べたいと思います。

 

この記事の内容によると、患者様は36歳のオーストラリア国籍の方です。高年妊娠であり、胎児の染色体異常を心配され、「胎児の異常の検査はできますか?」と担当医に相談したようです。医師は超音波検査による胎児の形態・発育から、「異常は見当たらず、ダウン症の特徴はない」とお伝えしたようです。しかしながら、実際生まれてきた子はダウン症候群であり、この患者様は出生前検査の機会を失ったとして病院を提訴したとのことです。

 

この患者様とは英語でやりとりがなされていたようで、患者様と病院側の主張が異なってるようです。

 

超音波検査は17週に実施され、その時点で患者様は胎児の染色体異常を調べるgenetic testing (遺伝学的検査)を希望したが、そのための検査 (羊水検査)の提案や情報提供が無かったと主張しています。これに対し、病院側は遺伝学的検査の希望は「聞いていない」とのことで、また、「検査結果は(流産リスクがある)羊水検査を強く勧めるものではない」と伝えていたようです。

 

恐らく、超音波検査による胎児の首のむくみ (NT: Nucal Translucencyと呼びます。詳細はこちらをご覧ください)の程度と母体年齢から推定されるダウン症候群のリスクはさほど高くなく、羊水検査の合併症で流産する確率 (約1/300)を上回るほどではないから、羊水検査を積極的に勧めなかったということだと思いますし、病院側の主張は間違っていないと思います。

 

このようなやりとりが全て英語でなされていたとするならば、双方の主張内容がうまく伝わっていなかった可能性があります。もし14週までにgenetic testingの希望を伝えていればNIPTという選択肢があったと思いますが、妊娠17週の段階では難しいのが現状です。

 

なぜならば、

①NIPTには解析に2週間程度かかり、そこで陽性と判定された場合に、本当に胎児に染色体異常があるかどうかを確認するために羊水検査が必要 (NIPTでは陽性と判定されても、染色体異常細胞が胎盤のみに存在し、胎児には存在せず、胎児は正常な場合があるためです。)

②羊水検査に3週間程度要する

③羊水検査で染色体異常が確定し、妊娠継続を希望しない場合、22週までに人工妊娠中絶が必要

 

などの要件があるからです。

 

17週の段階で染色体異常を調べる検査は羊水検査ということになりますが、検査による出血・腹痛・流産などの合併症から、患者様が希望したとしても安易に実施できるものではなく、染色体異常を強く疑う所見や根拠がなければ積極的には勧めないのが現状です。また、首のむくみが見つかったから必ずしもダウン症候群であるとは限りませんし、胎児の発育や形態が一見正常であっても、実はダウン症候群であることもあります。超音波検査のみでは限界があります。そのため、昨今では、比較的妊娠週数の早い段階 (10~14週台)で母体の採血で高精度にダウン症候群の可能性を評価するNIPTが増加傾向にあります。

 

「胎児に先天的な病気や障害がないか心配だから、あらかじめ調べたい」という患者様のお気持ちは重々理解できますし、そのために実施可能な検査とその時期、検査の精度・限界・対象となる疾患の特徴などを正しく伝えるための知識やノウハウを、本来は全ての産婦人科医師が備えるべきではあります。しかしながら、実際には専門的な知識と経験が必要ですし、ましてや今回のように英語でコミュニケーションするのは相当大変であったかと思います。それらの対応可能な臨床遺伝専門医が在籍し、一定の要件を満たした医療機関がNIPT認証施設として定められております。

 

この患者様方が出生前検査に関して知識を持ち、もう少し早い段階でNIPT認証施設で相談していれば、結果は違っていたかもしれません。

 

今回の訴訟は地裁では病院側の内容を認めたようですが、不服として高裁へ控訴するようです。今回の訴訟について今後の動向を注視したいと思います。

【院長】出生前診断の無認証施設について思うこと。

今回、毎日新聞の記事 「週4日勤務・年収1700万円」で専門外の医師が妊婦を診る…「出生前検査」でボロ儲けする無認証クリニックの実態について思うことがあり、私見を述べたいと思います。長くなりますが、ここまで熱くNIPTについて思いがある院長の意見として受け止めてください。

 

まず、認証、無認証といっても、保育園のように認可施設と無認可施設との違いとは異なり、認証と無認証では大きな違いと隔たりがあります。

 

認証施設では、生まれうる染色体の数の異常である、13トリソミー (パト―症候群)、18トリソミー (エドワード症候群)、21トリソミー (ダウン症候群)を検査対象としております。これに対し、無認証施設では13、18、21のトリソミー以外の染色体構造異常、性別判定も含めた、全ての染色体について調べるオプションが用意されているようです。また、妊娠判明直後の4~6週前後に実施するearly NIPTもあるようです。

 

認証施設では3種類のトリソミーしか調べられないから、たくさん調べた方が安心と思われる方が多いかもしれません。また、なるべく早くにNIPTを受けたい方もいらっしゃるかと思います。

 

結論から端的に申し上げますと、無認証施設で提供する3種類のトリソミー以外の検査内容については、医学的に不必要と言っても過言ではありません。

 

その理由を以下に列挙いたします。

 

一般的に13、18、21番以外の染色体の数に異常をきたした場合は、流産・死産に至ります。出生前診断とは、「生まれてくる赤ちゃんに先天的な病気があるかどうかを知る」ことを目的とするため、流産・死産に至る染色体異常は自ずとNIPTの検査対象にはなりえません。

 

染色体の一部が欠ける (欠失)、一部の領域が重なる (重複)、別々の染色体間で切断と結合が生じる (転座)などの構造異常によって生じる先天異常は、確かに存在します。例えば、Prader-Willi症候群、Angelman症候群、1p36微細欠失症候群、5p欠失症候群などが挙げられます。今後日本でも検査対象となりうる構造異常は22q11.2欠失症候群 (ディ・ジョージ症候群)と思われます。1/5,000程度と比較的発症割合が高く、免疫不全、心奇形などを来すとされ、米国をはじめ他国ではNIPTの検査対象となっています。

 

NIPTに限らず、何かしらの病気を想定して検査を行い、その病気の可能性がある (陽性)あるいは、ない (陰性)と判定し、その後の対応をどうするのか、治療法や対処方があるのかに関して様々な議論があります。染色体構造異常による疾患は、そもそも発症率が非常に低いため、陽性的中率 (陽性と判定され、実際に病気である確率)、陰性的中率 (陰性と判定され、病気ではない確率)などの検査精度が担保されておりません。また、どのような症状を呈するのか (表現型)や予後もよく分かってないのが現状です。

 

性別判定によって分かる病気としては、クラインフェルター症候群やターナー症候群があります。これらのご病気につきましても、必ずしも生命予後の悪い病気とは言い難いのが現状です。

 

医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドラインには、分析的妥当性・臨床的妥当性・臨床的有用性などの観点から、出生前検査の精度・意義・検査対象疾患が明記されております。つまり、① 一定の頻度で生じうる病気で、病気の発症機序や症状、予後が明らかな病気 ② 検査の精度が担保されている病気 ③ 検査結果に基づく解釈、対処法が確立されている病気 などが検査対象となります。染色体構造異常や性染色体異常についてはこれらの条件を満たしているとは言いがたく、現時点ではNIPTの検査対象とすべきではないというのが現在の認証施設の考え方であり、これらの条件を満たしNIPTの検査対象となるのが13、18、21トリソミーであります。実際、海外からの報告ではありますが、これらの3つのトリソミー以外の染色体異常につきましては陽性的中率がとても低く、NIPTを実施するには不十分な状況です (詳細はこちらをご参照ください)。

 

また、全染色体検査では、病的意義があるかどうかを現代の医学では判断できない結果が返却され、かえって不安と混乱を招く可能性があります。

 

従って、微細欠失などの染色体構造異常をはじめ、全染色体を検査することは、現在の医学では「意味がない」と言っても過言ではありません。もちろん、13、18、21トリソミー以外のご病気について、発症頻度・メカニズム・症状・予後が明らかとなり、かつ、検査の精度がより高まれば、将来的には染色体構造異常などのご病気も検査対象になるかもしれませんが、現時点では時期尚早だと考えます。

 

次にearly NIPTについてです。母体血中に胎児由来のDNAが検出されるのが妊娠7週以降であり、NIPTとして実施可能なのは9ないし10週以降になります。検査精度の向上により、妊娠7週未満でごく微量のDNAを検出できる可能性はあるかもしれませんが、臨床応用するには時期尚早であり、そもそもこの週数では流産する可能性があります。従って、early NIPTについても現時点では医学的に「意味がない」と言わざるを得ません。

 

このような遺伝学的な背景や裏付けをもとに、出生前診断の診療経験や知識が豊富な医療スタッフが、正しい遺伝医療を提供しているのが認証施設です。その一方で、一部の美容外科や皮膚科など、遺伝医療の知識や経験に乏しく、産婦人科医でもない専門外の医師がNIPTを提供しているのが無認証施設です。無認証施設で出生前診断を受けることが悪いとは言いませんが、検査前後のカウンセリングや陽性時の対応が正しく行われているか定かではなく、今回の記事のように、単に採血を実施するたけの施設もあるようです。

 

日本にNIPTが2013年に導入され、当初は大学病院や周産期医療センターなどの一部の施設でのみ臨床研究として実施されておりましたが、2020年頃より無認証施設が増えてきました。無認証施設で検査を受けたのち、正確な遺伝カウンセリングがなされず、不必要な妊娠中絶が行われるなど社会問題となりました。そのため、2022年に施設認証制度が開始され、認証施設が増えてきたものの、無認証施設も年々増加傾向にあります。

 

出生前診断 (NIPT)をWEB検索すると、無認証施設によるWEB広告が満載です。中には、「国内最高水準」「国内で一番人気」「偽陰性率0%」「全ての染色体異常を調べるプレミアムNIPT」「まだ初期型のNIPTをやるの? early NIPTをおすすめ」など、医療広告ガイドラインに抵触するような誇大広告、医学的にありえない・不必要な内容も散見されます。全ての無認証施設が悪いとは言いません。中には遺伝カウンセラーが在籍し、丁寧なカウンセリングのうえで検査を実施している施設もあると思います。その一方で、今回の記事のように、専門外の医師や医療機関が、営利目的のためだけに検査を実施しているのも事実です。今回の記事は、授かった命に対する患者様の期待と不安に対し丁寧に向き合っているとは到底思えず、憤りを感じます。

 

だからこそ、出生前診断は認証施設で受けて欲しいと私は思います。

 

しかしながら、認証施設にも課題があると思います。事前予約や紹介状、夫婦同伴での平日の来院が必須であり、予約日が限られている等、来院のハードルの高さが問題であると思います。そのため、土日祝日で紹介状無しでも受診可能な無認証施設を選択される方がいらっしゃるのだと思います。単に認証施設を増やすだけではなく、患者様が来院しやすい体制を構築していくことも重要なのではないでしょうか?

 

当院では臨床遺伝専門医の院長が出生前診断のご相談を承っております。当院は出生前検査認証制度等運営委員会による、NIPTの認証施設として2023年10月に認可されました。以後年間250件以上の出生前診断の相談を受け、全ての患者様とそのご家族様に真摯に向き合って参りました。

 

当院では、これから親になる皆様が、「生まれてくる赤ちゃんに病気があった時にどうしよう?」という漠然とした不安を受け止め、遺伝学に関する知識を深め、正しく理解したうえで、出生前診断を受ける、あるいは受けないかを自己決定できるようなサポートをしています。同じタイミングで、出生前診断の検査法・精度・限界、対象となる疾患の特徴などについて十分な説明を行っております。また、検査で陽性と判定された場合、妊娠を継続するのかしないのかを含め、あらかじめ家族で十分に話し合い、共通の理解を持つための支持的なサポートを行っています。

 

当院は認証施設として、出生前診断を希望される妊婦さんとそのご家族様に、正しい医療を提供していくことはもちろん、相談・受診しやすい体制を日々模索しております。原則として紹介状や家族の同伴は必須としておらず、土曜も相談可能で、夜間帯のオンライン相談も承っております。

 

当院の出生前診断に関する詳細はこちらをご参照ください。また、検査を希望される方はこちらをご参照ください。

 

長い文章のお付き合い、ありがとうございました。

【院長】出生前診断 (NIPT)のyou tube配信について思うこと。

昨今、日本人女性の社会進出、晩婚化に伴い、不妊治療を受ける方、高年妊娠の方は増加傾向にあります。それと同時に、出生前診断を希望する方は増加傾向にあります。出生前診断については、検査の手法・精度・限界、対象となる疾患の特徴などについてあらかじめ十分に理解するとともに、もし検査で陽性と判定された場合、妊娠を継続するのかしないのかを含め家族で十分に話し合い、共通の理解を持つ必要があると思います。

 

私としては、これから親になる皆様が、「生まれてくる赤ちゃんに病気があった時にどうしよう?」という漠然とした不安ではなく、遺伝学に関する知識を深め、正しく理解したうえで、出生前診断を受ける、あるいは受けないかを自己決定できるようなサポートをしたいと思い、日々NIPTの相談を真摯にお受けしています。

 

その上で、先日配信された、ある芸能人による出生前診断 (NIPT)のyou tube動画について思うことがあり、解説と私見を述べたいと思います。

 

NIPTとは、母体血液中に存在する胎児と胎盤由来のDNAを用いて、胎児に染色体異常がないかどうかを判定する検査です。

 

1回目の検査では「判定保留」とのことでした。この場合、検査実施週数が早く、胎児由来のDNAが必要十分量得られずに正しく判定できなかったか、解析に際し何らかの技術的な問題が生じたためと考えられます。判定保留が生じる確率は0.3%前後と言われております。

 

判定保留の場合は、少し時間をおいてDNA量が増えてからNIPTを再度実施することが通例であり、この方も再検査を受けられました。その結果陽性 (18トリソミー)と判定されたとのことでした。

 

その後に確定診断のための羊水検査を受け、その検査では陰性で、胎児に染色体異常が検出されなかったとのことでした。

 

恐らく、18番染色体のトリソミーが胎盤のみに存在し (胎盤限局性モザイク)、NIPTでは18トリソミーの可能性ありとして陽性と判定されたものの、羊水検査では胎児からはトリソミー細胞が検出されなかった (偽陽性であった)ということです。結果として、胎児には染色体異常がなく、現在も妊娠継続中と思われます。

 

NIPTを受けたこと、陽性だったことについて涙を流しながら公表したこと、その後の羊水検査が陰性であったことを、後日談として別々に動画配信をしていることも含めて、私は違和感を覚えました。

 

NIPTを受けて陽性と判定され、羊水検査で染色体異常が確定し、妊娠継続を断念した方もいらっしゃれば、今現在染色体異常のお子さんの子育てに日々向き合って生活されている方もいらっしゃいます。そのような方々に対する配慮に欠ける配信内容ではないかと思います。

 

また、出生前診断を受けたことを、妊娠中に公表・配信する必要があるのでしょうか?

 

検査結果の解釈、疾患の特徴などについて、全体を通じて理解が不十分な印象であり、これから出生前診断を受けるか悩んでいる方に対し、不安と混乱を招くような配信内容に感じられました。

 

出生前診断をお考えの方には、正しく理解し、納得の上、受けるか受けないかを決めていただきたいと強く願います。

 

当院では出生前診断の経験豊富な臨床遺伝専門医の私が、丁寧なカウンセリングを行っております。詳細はこちらをご参照ください。

 

また、当院でのNIPTの取組として、こちらのインタビュー記事もご参照ください。

 

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます

2025年も引き続き「安達ウィメンズライフクリニック」をどうぞよろしくお願いいたします🙇🏻

“女性の不調をあきらめない”という理念を心に刻み、日々の診療を丁寧に行い、皆様の自分らしい笑顔が生まれるように少しでもお手伝いができましたら幸いです

 

安達ウィメンズライフクリニック

【院長】女性の肩こり・腰痛・関節痛の治療方針について論文発表いたしました。

このたび、産婦人科の学会誌 (産婦人科の実際)に、女性の肩こり・腰痛・関節痛の診断ならびに治療方針について論文発表いたしました。

これらの症状に対して、関節リウマチや変形性関節症などを疑い、まずは膠原病内科や整形外科で検査を受けることが多いと思われます。しかしながら、実際には具体的な診断がつかないまま症状が改善せず、悩んでいる方が多いのが現状です。

とりわけ、中高年以降の女性では、閉経が近づくにつれ女性ホルモン (エストロゲン)が減少し、その結果、骨や関節の構成成分であるコラーゲンが減少し、肩こりや腰痛、関節痛などの症状がみられることがあります。言い換えれば、これらの症状は更年期症候群の一症状でもあります。

本論文では、女性の肩こり、腰痛、関節痛に対する治療方針 (ホルモン補充療法、エクオール、漢方薬など)について解説しております。当院の診療においても概ねこの方針に則って実施しておりますのでご参照ください。

 

なお、更年期症候群の肩こり・腰痛・関節痛については、こちらの記事でも解説しております。ご参照ください。

【院長】東洋医学における心身一如(しんしんいちにょ)について

心身一如(しんしんいちにょ)とは、こころ(精神)とからだ(身体)は切り離すことのできないひとつのものという意味です。 

こころとからだはつながっていて、こころの不調がからだの症状に影響したり、逆にからだの症状がこころの不調を招いたりします。

このため、こころとからだを切り離さずに、心身全体の調和をはかることが東洋医学の治療の基本となります。

 

この心身一如と似た考え方に、心身症(しんしんしょう)という病態があります。心身症とは、身体疾患の中で、心理社会的ストレスが病気の発症や経過に関与する疾患群です。

心身症では、全身のあらゆる臓器にわたって症状が出現することが多く、いわゆる臓器別に診る西洋医学的な検査・治療では対応困難なことがあります。

 

当院では、西洋医学的な治療はもちろんですが、東洋(漢方)医学による心身一如の考え方をもとに、漢方治療ならびに心身医学療法にも注力しております。

詳しくはこちらをご参照ください。

【院長】 お腹の中の赤ちゃんのために、出生前診断に関する正しい知識を得るようにしましょう。

当クリニックは、日本医学会の定める出生前検査認証制度等運営委員会による、出生前診断 (NIPT)の認証施設です。

妊娠が分かり、次に大切なことは、「正しい知識と情報を得ること」です。

 

ネット上には、出生前診断に関する様々な体験談や広告が飛び交っています。情報過多で不安になる方もおられるのではないでしょうか? 全染色体検査や微小欠失なども調べるNIPTをはじめ、妊娠のごく早期から検証可能とされるNIPTが散見されますが、精度や費用対効果が十分とは限らない、得られた検査結果に対する解釈が困難、事後対応方法が不明などの問題点があります。

お腹の中の赤ちゃんのため、自分のため、そして家族のためにも、正しい知識を得るようにしましょう。

 

NIPTで調べられること、調べられないこと、精度・意義・限界などについて、当クリニックでは出生前診断の診療経験豊富な臨床遺伝専門医が詳しくご説明いたします。皆様が正しい知識と情報を得られるよう努めております。

 

NIPTを受けるか否かお悩みの方に、カウンセリングのみの対応も可能です。詳細はこちらをご参照ください。

また、検査を希望される方は、こちらからご予約ください。

【院長】 漢方の講演会にて、講演いたしました。

このたび、製薬メーカーの担当者を対象とした、漢方薬の勉強会にて講演いたしました。
 
今回は、
 
① 産婦人科領域での頻用・定番の漢方薬処方とその代替案について考える
② 産婦人科領域で用いる西洋薬に対する, 漢方薬の補完的役割を考える
 
について、講演いたしました。
 
本講演会では、①として、婦人科三大漢方薬 (当帰芍薬散、加味逍遥散、桂枝茯苓丸)が効かなかったときの次の一手について解説いたしました。
 
当帰芍薬散が効かなかった時は、その使用目標である冷え、痛み、むくみをもとに、それぞれの症状に応じて当帰建中湯、当帰芍薬散加附子、真武湯などの使い分けについて提唱いたしました。
 
加味逍遥散が効かなかった時は、その使用目標である精神不安、イライラ、ほてり・発汗の程度・部位をもとに、女神散や黄連解毒湯、白虎加人参湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、加味帰脾湯などの使い分けについて提唱しました。
 
桂枝茯苓丸が効かなかった時は、桂枝茯苓丸加薏加薏苡仁をはじめ、使用目標である瘀血 (打撲傷、便秘、にきびなど)に基づき、治打撲一方、桃核承気湯、荊芥連翹湯、清上防風湯などの使い分けについて提唱しました。
 
②について、主に低用量ピルの副作用対策を提唱いたしました。
低用量ピルは、投与開始から数か月は吐き気や頭痛、不正出血などの症状がみられることがあります。
これらの症状は服用を長期的に継続することで改善することが多いですが、症状が辛くて継続できず、自分にはピルが合わないと思って服用を断念し、生理痛やPMSを我慢している方が多いのではないでしょうか?
また、受験や旅行に際して生理をずらすためにピルを用いることがありますが、これらの症状のために服薬ができない方もおられます。
それらの副作用症状軽減策として、呉茱萸湯や芎帰膠艾湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏の有用性について提唱いたしました。
 
当クリニックでは、女性の様々な不調に対し、漢方薬を積極的に用いております。
お困りの方はご相談くださいませ。
 

【院長】 東京産科婦人科医会と株式会社ツムラの共催の漢方講演会にて講演しました。

この度、東京産婦人科医会と株式会社ツムラ共催の、漢方の講演会 (すべての女性のための漢方WEBセミナー ~不調に、我慢に代わる選択肢を~)にて講演いたしました。

第3回 すべての女性のための漢方WEBセミナー

 

本講演会では、主に婦人科癌治療に伴う副作用対策に有用な漢方薬を中心として、頻用・定番の漢方薬が効かない・使えないときの代替案についてご紹介しました。

 

がん薬物療法の副作用には、貧血や疲労倦怠感、食欲不振などがありますが、これらに対して十全大補湯を用い、それでも管理困難な場合は、四物湯や四君子湯ベースの漢方薬の併用が有用な可能性があります。

 

また、抗癌剤の副作用により、手足先のしびれや痛みがみられることがあります。この場合、牛車腎気丸が用いられることがありますが、それでも管理困難な場合は、ブシ末の併用が有用な可能性があります。

 

当クリニックでは、生理痛や更年期症状のみならず、がん治療の副作用対策に関しても、主に漢方薬を用いて積極的にアプローチしております。これらの不調でお悩みの方はご来院くださいませ。

【院長】 調布市医師会漢方研究会にて講演しました。

このたび、調布市医師会漢方研究会にて、「産婦人科領域における漢方薬の一歩進んだ使い方 ①頻用・定番処方が効かない、使用できない時の、次の一手を考える ②産婦人科領域で用いる西洋薬に対する、漢方薬の補完的役割を考える」というテーマで講演いたしました。

2023.12.20 調布市医師会漢方研究会 案内状.pdf

 

本講演会では、①として、婦人科三大漢方薬 (当帰芍薬散、加味逍遥散、桂枝茯苓丸)が効かなかったときの次の一手について解説いたしました。

 

当帰芍薬散が効かなかった時は、その使用目標である冷え、痛み、むくみをもとに、それぞれの症状に応じて当帰建中湯、当帰芍薬散加附子、真武湯などの使い分けについて提唱いたしました。

 

加味逍遥散が効かなかった時は、その使用目標である精神不安、イライラ、ほてり・発汗の程度・部位をもとに、女神散や黄連解毒湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、加味帰脾湯などの使い分けについて提唱しました。

 

桂枝茯苓丸が効かなかった時は、桂枝茯苓丸加薏加薏苡仁をはじめ、使用目標である瘀血 (打撲傷、便秘、にきびなど)に基づき、治打撲一方、桃核承気湯、荊芥連翹湯、清上防風湯などの使い分けについて提唱しました。

 

②については、低用量ピルの副作用である頭痛や吐き気、不正出血、抑うつなどへの対策として、呉茱萸湯や芎帰膠艾湯、抑肝散の有用性について解説いたしました。

 

当クリニックでは、女性の様々な不調に対し、漢方薬を積極的に用いております。お困りの方はご相談くださいませ。

 

 

【院長】 当クリニックでは帯状疱疹に対し、ワクチン・抗ヘルペスウイルス薬・漢方薬で対応しております。

近年、帯状疱疹の罹患者が急増しています。一般的に帯状疱疹は高齢者に多いですが、最近では若年者の間でも増加傾向にあるようです。
若年者の帯状疱疹の罹患に関するYahoo!ニュース

 

当クリニックは、武蔵野市の帯状疱疹ワクチン接種事業の指定医療機関です。

助成を受けられる接種対象者は50歳以上ですが、50歳未満の方でも自費で接種を受けることが可能です。当クリニックでは、不活化ワクチン (シングリックス)を20,000円/回でお取り扱いしております。接種をご希望される方はお電話でご連絡くださいますようお願いいたします。

 

帯状疱疹に罹患した場合、アシクロビルやバラシクロビルなどの抗ヘルペスウイルス薬を用います。それでも、急性期の疼痛や腫れが強いケースがみられ、治癒後も症状が残存する場合があります (帯状疱疹後神経痛)。

この場合、当クリニックでは、急性期には主に越婢加朮湯 (えっぴかじゅつとう)を、帯状疱疹後神経痛には桂枝加朮附湯 (けいしかじゅつぶとう)などの漢方薬を用いて対応しております。 https://www.adachi-wlc.com/kampo/

 

帯状疱疹でお悩みの方はご相談ください。

【院長】 メディカルノートの取材を受け、更年期症状の対策について解説致しました。

この度、医療記事を専門に扱うメディカルノート https://medicalnote.jp/doctors/230829-001-PF  の取材を受けました。

 

取材の中で、特に更年期症状の診断・治療につきまして、「女性の更年期障害の治療と対策--肩こりや腰痛、関節痛などの運動器の症状を中心に」というテーマで、解説しました。

https://medicalnote.jp/contents/231027-001-IP

 

当クリニックでは、更年期世代の方の様々な不調に対し、西洋医学(女性ホルモンの補充療法)と東洋医学(漢方薬)の両方の観点からアプローチをしています。「これって、更年期の症状かな?」と思いお困りの方は、いつでもご来院下さいませ。分かりやすくご説明します。

【院長】 当クリニックは予約なしで受診が可能です。

当クリニックは予約システムを設けておりません。患者様ご自身のご都合や体調に合わせて受診することが可能です。

 

直接来院いただき、窓口で受付することも可能ですが、当クリニックではWEBで順番を受付された方からご案内しておりますので、窓口で受付される場合は、待ち時間が長くなる可能性があります。

 

午前9時の診療開始前は8時00分から、午後3時の診療開始前は1時から、WEBでの順番を受付けております。待ち時間短縮のため、予めWEBで順番を取得されてからの来院をお勧めいたします。

 

WEBでの順番受付はこちらになります。 → https://medicalpass.jp/departments/5106

【院長】 がん治療における漢方薬の有用性について講演いたしました。

9月20日に昭和大学江東豊洲病院にて開催された、第12回東京ベイエリア漢方研究会にて、講演いたしました。

第12回東京ベイエリア漢方研究会 案内状

 

「がん×遺伝子×漢方からみる婦人科がん -複雑化・多様化が進む婦人科がん治療における、新たな病診連携の形を目指して-」というテーマで、婦人科がん薬物療法の副作用対策としての漢方薬の有用性について講演いたしました。

 

今後もこのような形で、漢方薬の有効性・有用性について情報発信しながら、日々の診療に生かしていきたいと思います。

【院長】 避妊に失敗したかもしれない・・緊急避妊ピルを服用することで望まない妊娠を避けることができます。

避妊をせずに性交渉をした、あるいは、コンドームが破損した等、避妊に失敗した可能性がある場合、望まない妊娠を避けるために緊急避妊ピル (アフターピル)の服用が望まれます。

 

具体的には、レボノルゲストレル (ノルレボ錠)を1錠服用します。レボノルゲストレルに含有される黄体ホルモンが排卵や子宮内膜の増殖を抑制し、受精卵の着床を阻害します。なるべく早期の服用が好ましく、24時間以内であれば95%、72時間以内であれば85%の避妊率があるとされています。副作用に関しては頭痛や吐き気などが知られておりますが、問題となることはあまりないと考えられます。

 

当クリニックでもアフターピルを取り扱っています。院内で処方しており、かつ院内の個室で服用いただけるように配慮しております。

【院長】 旅行や試験などの外せない大事なイベントに月経が重なりそう。そのような時はピルで月経をずらすことができます。

これからのシーズンでは、旅行に行く方、部活動の遠征や大会に行く方が多いと思います。その他、試験や面接など、学業や仕事上外せない重要なイベントが多々あるかと思いますが、そのような時に月経が重なると、よいパフォーマンスが得られなくなります。 この場合、ピルを用いて月経をずらすことが可能です。 具体的には、直近の最終月経や、次回の月経予定に合わせて、月経を早めに来させるか、月経を延期する方法があります。

 

当クリニックでは月経発来のメカニズムを分かりやすく説明し、患者様の要望にお応えできるように努めております。お気軽にご相談くださいませ。

【院長】 更年期症状に用いる女性ホルモン剤のメリット、乳がんのリスクについて

更年期症状に、女性ホルモンの補充療法 (HRT: hormone replacement therapy)が行われることがあります。

巷ではHRTによる乳がんのリスクが懸念されておりますが、HRTによる乳がんのリスクは、喫煙や飲酒などの生活習慣と同程度とされます。

また、閉経後間もない期間から5年前後の使用であれば、リスクを高めないとされます。

さらに、HRTは、更年期症状の改善効果を有するのみならず、動脈硬化や脂質異常症、骨粗鬆症に対する治療効果をもたらします。

 

当クリニックでは、更年期世代の方へのHRTを積極的に行っておりますので、お気軽にご連絡くださいませ。

【院長】 更年期障害って、いつ来るの?どんな症状なの?そのようなお悩みに院長がお答えします。

日本人の平均の閉経年齢は50歳前後とされ、その前後5年を含む約10年間を「更年期」と言います。

この期間に生じる心身の症状を「更年期症状」と呼び、これらの症状によって日常生活に支障をきたす場合を「更年期障害」と呼びます。

 

 

卵巣から分泌される女性ホルモン (エストロゲン)は、主に自律神経の調節に関与しています。すなわち、血圧や脈拍、体温をはじめ、睡眠と覚醒のリズムの調整にかかわっています。

エストロゲンは閉経前後に減少し始めるため、自律神経の働きが不十分になると、暑くもないのにほてったり汗をかいたり (俗にホットフラッシュと呼びます)、逆に冷えたり、朝起きれない、寝付けない、イライラする等の症状が生じます。

さらに女性ホルモンは全身に作用します。皮膚や骨、関節などのコラーゲンの構成成分に作用するため、エストロゲンの減少は、皮膚の保水力の低下によるシワ、膝・手首・肩などの関節痛をきたします。

その他、めまい、倦怠感、食欲不振など、多種多様な症状が生じます。一般的に、内科や耳鼻科、眼科、整形外科で検査を受けても異常がないと言われ、我慢されている方が多いと思われます。

 

これらの症状がなぜ、どのようにして生じるかは人それぞれです。この世代は、仕事上要職に就くなど、社会的に重要な役割を担う他、子の自立、親の介護など、ストレスを抱えやすく、これらの環境要因も症状の発症に関与するとされます。

 

一般的に、早く閉経した方、乳がんに罹患し、女性ホルモンを抑える治療を受けている方、婦人科がんのため若くして卵巣を摘出した方などでは、更年期症状が早く強く出る可能性があります。

また、女性ホルモンの減少は、高脂血症や糖尿病、骨粗鬆症の発症にも関わりますので、老後を見据えた健康管理が必要です。

 

ただ、更年期症状は一生涯続くものではなく、5年前後で消失することが多いとされます。

それでも、これらの心身の不調は毎日の事であり、日常生活に影響を及ぼすため、少しでも快適な生活が送られるような工夫をすることが必要と思われます。

 

当クリニックでは、更年期症状に対し、ホルモン補充療法と漢方薬の双方の利点を取り入れた医療を行っております。

その人に合った解決策を一緒に模索したいと考えておりますので、些細なことだからまあいいかと我慢せずに、いつでもご相談くださいませ。

【院長】 子宮頸癌を正しく理解し、検診を受け、ワクチンで予防しましょう。

子宮頸癌は、子宮頸部 (子宮下部の産道に相当する部分)にできる癌です。近年、発症年齢が若くなってきています。結婚出産前に発症すると、手術による子宮摘出のため、子供を産めなくなってしまいます。

 

さらに、子宮頸癌に実施される手術 (広汎子宮全摘術)には、排尿・排便障害をはじめ、下肢のリンパ浮腫、蜂窩織炎など合併症が多く、術後の日常生活に大きな支障をきたします。手術の他には、放射線療法や化学療法が行われます。これらの治療で克服できる場合が多いですが、再発した場合の有効な治療法は限られているのが現状であり、日本では毎年3000人前後が子宮頸癌により命を落としています。子宮頸癌は、発症してから治療するよりも、予防が重要です。

 

子宮頸癌の早期発見・治療効果は疫学的にも証明されており、子宮がん検診が推奨されておりますが、日本では他の先進諸国と比べ、検診の受診率が低いのが現状です。

 

子宮頸癌の主な原因はヒトパピローマウイルス (HPV)とされ、性交渉によりうつります。従って、初交前にHPVに対しワクチンを打つことが推奨されております。近年日本でも子宮頸癌ワクチンへの理解が深まってきておりますが、諸外国に比べると、接種率はまだまだと言わざるを得ません。

 

当クリニックでは、婦人科がんの診療経験豊富な婦人科腫瘍専門医が、婦人科検診を行います。

また、子宮頸癌ワクチンも取り扱っております。「婦人科に受診するのはちょっと・・」という悩みや迷いがあるかと思いますが、子宮頸癌に罹らないためにも、ぜひとも受診ください。皆さまのご来院をお待ちしております。

【院長】 高齢出産だから赤ちゃんが心配、出生前診断ってどうなの?そんなお悩みに臨床遺伝専門医の院長がお答えします。

昨今、女性の社会進出に伴い、結婚・出産年齢が上昇傾向にあり、出生前診断を希望される方が増えております。

 

出生前診断には、お母さんの採血によるNIPT (非侵襲性出生前診断)をはじめ、超音波検査、羊水検査など、様々な種類があり、検査可能な時期も方法も異なります。特にNIPTが昨今注目されておりますが、調べることのできる疾患、検査の精度・限界などについて正しく理解する必要があります。

 

出生前診断

 

当院では、これらの検査や診療に関して経験豊富な臨床遺伝専門医の院長が、丁寧にご説明いたします。

また、2023年10月よりNIPT検査が実施可能になりました。

出生前カウンセリングとNIPT検査を希望される方は、こちらをご参照ください。

【院長】 つらい生理、もう我慢するのをやめませんか?

生理 (月経)のお悩みは、婦人科クリニックで最も多い訴えの一つです。しかしながら、婦人科クリニックの受診に抵抗があり、「皆同じ悩みだし」と思って我慢されている方が多いのではないでしょうか?

 

生理により学業や仕事のパフォーマンスが低下することは明らかで、女性の社会進出の著しい昨今では、生理による経済損失効果は膨大なものです。医療機関できちんと評価・対策をすれば、この悩みから解放される可能性があります。

 

具体的には低用量ピルや漢方薬があります。当院ではどちらも対応可能です。必要に応じて内診を行いますが、必ずしも全例において必須というわけではありませんし、職員一同、痛みや不安に十分配慮して診察を行うように心がけております。どうぞお気軽にご相談くださいませ。

【院長】 当クリニックが東京都のコロナ後遺症対応医療機関に認定されました。

コロナ後遺症の症状は、疲労倦怠感や全身筋肉痛、脱毛、嗅覚・味覚障害など、様々な症状が知られています。

コロナ後遺症

 

しかしながら、どのような症状が出やすいのか?症状はどのくらい持続するのか?どんな人がかかりやすいのか?等については不明な点が多く、実際に検査・治療法がない病態です。

 

このような病態に対して西洋医学的にアプローチすることは困難で、漢方薬が有効なことがあります。日本東洋医学会を中心に、そのような治療経験や報告例が散見されます。

 

当クリニックは、東京都のコロナ後遺症対応医療機関として認定されました。

 

コロナ後遺症かな?と思う方、コロナにかかった後で生活や仕事に支障を来してお困りの方は、お気軽にご相談くださいませ。

【院長】 東京リビング新聞の記事に掲載されました。

東京リビング新聞の巻頭特集「50代からの人生充実計画」で、更年期障害についてのお悩みにお答えし、掲載頂きました。

 

当院では、ホルモン補充療法や漢方薬を用いて、西洋医学と東洋医学の両方の観点から、更年期のお悩みや不調に幅広く対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

【院長】 漢方診療に際して、不定愁訴という考え方はありません。

漢方診療は月経痛や更年期症状、めまい、倦怠感、筋肉・関節・神経痛など、あらゆる不調に対応可能です。漢方診療では、問診により患者さんの訴えを聴取し、その上で患者さんの顔色、皮膚の艶、舌などを見て、脈やおなかを診ます。これらの情報から患者様に合う漢方薬を決定します。

当院ではこの中でも問診を重要視しています。「こんなこと相談してもよいのかな?」と思われるような、診療に関係なさそうな内容が、治療のヒントになることがあります。どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。

【院長】 天気の悪い時に起きる頭痛やめまいには漢方薬が有効です。

雨が降る時、気圧が下がった時、湿度が高い時などに、頭痛やめまいが起きる方がいらっしゃいます。この場合、漢方薬で症状が改善する場合があります。具体的には、五苓散 (ごれいさん)などがあります。

これから梅雨の時期に入るため、このような症状がみられる方には特にお勧めの漢方薬です。

2023年5月10日 開院いたしました。

2023年5月10日、開院いたしました。

当院では妊婦健診、婦人科をはじめ、漢方内科を取り扱っております。

皆さまのご来院をお待ちしております。

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